読んであげたい絵本
小学生へ読み聞かせをはじめて10年目にはいります。
私が好きな本を選んで、読み聞かせをしてきましたが「どうして好きか」「どうして選んだか」を言葉にするのは難しいことでした。
最近、『絵本論』や『絵本の絵を読む』といった絵本を考える上で基本となる本を読んでいろいろ模索してみました。
『どうして』という言葉を使って、絵本を紹介していきたいと思います。
絵本の王様
ロバート・マックロスキー 作・絵
渡辺 茂男 訳 福音館書店
この絵本は少し大きい絵本です。
その大きさを生かしたダイナミックな絵がすばらしい絵本です。
単色画ですが、描かれているかもに動きがあって、飛んでいる目線やひなの目線など見ているものを退屈させない構成の変化は、動画のようですらあります。
この力強い絵と少し古さを感じる言葉遣いがぴったりで、絵本の王様のようだと思っています。
季節の絵本
甲斐 信枝 作・絵 福音館書店 かがくのともシリーズ
実際の植物を観察して絵を描くことで知られている作家さんです。
つくしを食べることから始まって、つくしの一生が平易なことばで語られています。
道ばたの草むらを切り取ったかのような描き込まれた絵。そこに草むらがあるみたいです。自分が子どもの頃にみた道ばたのつくし。今の子供たちは知っているのかな?
すぐ側にある植物を慈しむ気持ちが絵本いっぱいに伝わってくるそんな一冊です。